TOP >エラスト・ファンドーリンのシリーズ > 軟玉の数珠> 軟玉の数珠
ファンドーリンがいつもジャラジャラいじっている「軟玉の数珠」の由来にまつわるお話。なんというか、東洋趣味・中国趣味の小編といったところでしょうか。
西洋人にはオリエンタルでいいのかもしれませんが、こちらとしてはあまり興味のわかない作品であります。
ファンドーリンとマサ以外の登場人物たち。
プリャーヒン | 東洋の品を扱う古物商。強盗に襲撃され、拷問されたあげくに死亡。 |
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クリューエフ | ブリャーヒンの古物店の店員。 |
フルーツキー伯爵 | 東洋に通じた変人。道教とか神秘思想にはまっているらしい。 |
バラノフ | モスクワ警察長官。 |
ニバーバ | スハレフカ勤務の警察官。名前は直訳すると「ババアじゃない」とでも言いますか…。名前のとおり、いかついおっさん。しかし、日本語とロシア語で、「ババア」「バーバ」と、似た意味で発音も似ているというのは、興味深いですな。 |
ネタバレにならない程度に解説。この作品は日本語訳が出ていませんが、英訳があるので、結末はそちらでご確認ください。
中国美術を扱う古物商ブリャーヒンが惨殺され、店が荒らされた。しかし盗品はなし。ファンドーリンは犯人が何かを探していると睨む。
案の定、隠してあった軟玉の数珠を見つけ、持ち帰る。証拠品を勝手に持って帰ったらあかんがな。
その夜、ファンドーリンは謎の中国人の襲撃を受ける。翌日モスクワの中国人街に潜入し、アヘン窟を調べる。
好奇心からうっかりアヘンを吸ってしまい、朦朧となるファンドーリン。そのすきに、数珠が奪われる。後を追うファンドーリン、マサと警官ニバーバの前に、ファンドーリンを襲撃したカンフーの達人が現れて…。
アクーニン作品でおなじみの、画家イーゴリ・サク―ロフ氏による挿絵がついています。
恐るべきカンフーの達人を倒した一同。アヘンでもうろうとしたファンドーリンと、マサ、そして警官のニバーバ。 | |
モスクワ スハレフカの風景。 |