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悲劇

シェークスピアの「ハムレット」をちょっと改造した作品。ストーリーは最後の方まで原作と同じですが、最後のオチが違います。

登場人物のうち、ハムレットの親友ガラーツィイ(ホレイショー)が、真の主役というべき存在に格上げされています。

サブタイトルは、「ハムレットの別バージョン」。

登場人物

ハムレットデンマークの王子。
クラーヴジイ(クローディアス)ハムレットのおじさん。ハムレット父の変死後、デンマーク王に即位。
ゲルトルーダハムレットの母。クラーヴジイと再婚。
ポローニイ(ポローニアス)デンマークの宰相。
オフェーリヤポローニイの娘。
ラエルト(レアティーズ)ポローニイの息子。オフェーリヤの兄。
ガラーツィイ(ホレイショー)ハムレットの友人。他の人物がみんな詩の調子で話す中、この人のセリフだけ、普通の言葉になっている。なお、エラストニコラスのファンドーリン(フォン・ドールン)一族と関係がある、という設定が追加されています。
ローゼンクランツとギルデンスターンハムレットの学友。
フォルティンブラスノルウェーの王子。
オーズリク廷臣。ハムレットとラエルトの決闘で、介添え人を務める。

ストーリー

ネタバレにならない程度に解説。

父王の復讐のため、王子ハムレットは狂気を装う。

デンマークの王子ハムレットは、父王の変死が、叔父のしわざだと知る。頭がおかしくなったふりをして、復讐を誓う。

ハムレットは計略を案じ、旅芝居一座を使って、叔父のたくらみを暴く。さらに、叔父の手下ポローニイをぶち殺す。叔父クラーヴジイは、ハムレットをイギリスに追放しようとする。

しかし、海賊に襲われたハムレットは戻って来る。ポローニイの娘でハムレットの恋人オフェーリヤは、父の死でおかしくなって溺死する。ポローニイの息子ラエルトは、復讐のため、ハムレットと決闘することになる。

そして二人は、フェンシングで決闘。そこで、ハムレット母のゲルトルーダは、毒杯を飲んでしまい死ぬ。ラエルトとハムレットも、剣に仕込まれた毒で死ぬ。死ぬ前にハムレットは、叔父王クラーヴジイを殺す。死にすぎ。

みんな死んだところに、ノルウェー王子のフォルティンブラスが、軍を率いてやって来る。ここまでは元のハムレットと同じですが、そこでガラーツィイが、驚くべき真相を明らかにする…。

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