「アリストノミア」の続編。アリストノミアと同じく、アクーニンと「チハルチシヴィリ(アクーニン氏の本名)」の共著という体裁になっており、小説の各章の合間に、なんか哲学的な論考が挿入されております。
アリストノミアは「社会正義とは何か?」的な話でしたが、今回は「愛とは何か?」的な内容のようです。哲学部分はどうでも良いので、読み飛ばして良くわかりませんが。
で小説部分も、アリストノミアの主人公アントンと、新登場の女学生ミッラが恋的な感じになってあれやこれや、というつまらない話です。
ミッラ | モスクワ大学の医学部娘。整形外科医を目指している。 |
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リートカ | ミッラのルームメイト。女子力が高い。 |
アントン | 前作「アリストノミア」の主人公。モスクワ大学医学部で麻酔科の助手をしている。 |
ロギノフ | アントンの上司の外科医。女性を蔑視している。 |
バッハ | アリストノミアにも出てきた、アントン父の友人。革命後は墓地の管理人をしている。 |
ラガチョフ | アリストノミアにも出てきた高級官僚。 |
フィリップ | アリストノミアにも出てきた、秘密警察の下っ端エージェント。教会の娘ソファと同棲している。 |
ソファ | 教会の娘。従順。フィリップと同棲&妊娠中。 |
ネタバレにならない程度に解説。
医学生ミッラは男勝りの性格だったが、風変わりな助手の麻酔科医アントンに恋をする。
ミッラのルームメイトのリートカは、美女だが破滅的な恋ばかりする。
秘密警察のフィリップは、仕事のため、泣く泣く善良な娘ソファと別れる。
という感じで、「愛とは何か」を問うストーリーが続く。