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第十一巻 ユーラシアの帝国

歴史書の6冊目。いよいよ後半戦で、時代としてはピョートル大帝の死後、18世紀の歴史を扱います。

初めてロシア皇帝「インペラートル」を名乗り、急速な西欧化を推し進めたピョートル大帝。その後の一世紀は、アクーニン氏によれば「女帝の時代」。ピョートル大帝の妻エカテリーナ一世が帝位を継いだのを皮切りに、ピョートルのめいのアンナとか、娘のエリザヴェータとか、いろいろ女帝が出てきます。

なんか同じ名前の人も多く、系図も複雑で訳が分からなくなります。

アクーニン氏によれば、女帝が続いたおかげで、野蛮なロシアの統治が少しマイルドになったような感じもあるらしい。とはいえ女性が次々に皇帝になるとは、さすがロシアの女性は強いですね。もっとも家系図的にはドイツ人に近い人も多いですが。

そして女帝の極めつけとして、大帝と言われるエカテリーナ二世が登場。時代や社会の制約で実現はできなかったが、この人の啓蒙主義的な理想は、アクーニン氏もけっこう評価しているようです。

参考画像

絵画で見るロシアの歴史。

ピョートル大帝の妃で、ピョートルの死後に即位したエカテリーナ一世。もとはラトヴィアあたりの庶民の娘。いかにも庶民な顔つきですね。
大帝エカテリーナ二世。ドイツの小領主の娘でロシア皇帝ピョートル三世の妃になるが、夫を追い落として女帝になったというからすごいですね。
エカテリーナの子で次の皇帝になったパーヴェル。鼻が上向きなのが特徴で、イギリスの風刺画とかでも馬鹿にされたらしい。

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