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なんか第十六巻「キーテジへの道」のスピンオフ的な戯曲。アレクサンドル二世が革命派に爆殺された事件の前後で、ロシアの将来を決定づけた政治的な動きみたいなやつが描かれています。
なんせプーチン政権やロシアの専制的社会に反対なアクーニン氏ですので、この戯曲も、ストーリーがどうとか人物描写がどうとかいうより、「なんでロシアはこうなってしまったか」という政治的な流れを描くことに重点がおかれております。
アレクサンドル二世 | 農奴解放とかしたロシア皇帝。革命派に爆殺される。 |
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アレクサンドル三世 | アレクサンドル二世の息子で、次の皇帝。体はでかいが弱々しい人格。 |
ロリス=メリコフ | 改革派の閣僚。 |
ポペダノスツェフ | ガチガチの反改革派。アレクサンドル三世の信頼が厚い。 |
ヴォロンツォーフ | 「キーテジへの道」にも出てきた改革派の高官。 |
ヴォローニン | 「キーテジへの道」にも出てきた保守派の役人。 |
皇帝アレクサンドル二世が革命派に爆殺された。ちょうど専制主義をちょっとマイルドにしようとしていた矢先なので、ロシアは、そのまま自由化を進めるか、方針転換して強権主義に戻すか、いろいろ大騒ぎになる。