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第一巻 アザゼリ

アクーニン氏の記念すべき第一作。出版当時、ロシアでも大反響をまき起こしたそうです。

第一作ということで日本語訳もあります。 -『堕ちた天使-アザゼル』沼野恭子訳 作品社 2001- 

Amazonの書評とか見てると、「もっと高度ななぞ解きを期待してたのに、結末がトンデモ」という意見が多いですが、そもそもアクーニン氏は「軽い遊び」としてこのファンドーリンシリーズを構想したらしいので、他の巻でもそんなにハードな推理ストーリーにはなっておりません。

登場人物

ファンドーリン以外の登場人物たち。

ピョートル・ココーリン大富豪の息子。アレクサンドロフスキー公園で謎のピストル自殺を遂げる。
リーザココーリンの自殺を目撃した美少女。
フロイライン・プフーリリーザの家庭教師。ドイツ人。
アマリヤ・ベジェツカヤ謎の美女。
アフティルツェフココーリンの友人の学生。ココーリンから遺言の執行人に指名されている。
グルーシン警部ファンドーリンの上司。
ブリッリング新任の五等官で頭脳明晰。ファンドーリンの上司となる。
レディー・エスターイギリス人の慈善家。孤児救済の施設「エスター館」をモスクワに開設する。
ズ―ロフ伯爵アマリヤのもとに通う騎兵将校。乱暴者。第二巻にも出てきます。
プィジョフロンドンのロシア大使館の書記官。
ミジーノフ将軍憲兵隊の指揮官。第二巻にも出てきます。
アキマス凄腕の殺し屋。第四巻にも出てきます。

ストーリー

日本語版があるので、まあそちらを読んでください。

大富豪の息子が、謎の自殺を遂げた。ファンドーリンは、捜査を通じて国際的な陰謀に立ち向かうことに。

モスクワ市内の公園で、大富豪の息子ココーリンが、衆人環視の中、ピストル自殺を遂げた。新任の官吏ファンドーリンは、同じ日に起こった別の自殺未遂事件との関連を調べ、やがて巨大な陰謀組織に直面する…。

テレビ映画化作品について

この作品は、2002年にテレビ映画化されました。

脚本もアクーニン氏が担当したようですが、人物などが一部変わっています。ただ他の映画化作品と比べると、ほぼ原作そのままという感じ。

イリヤ・ノスコフ演じるファンドーリン。若くてういういしいですな。
謎の自殺を遂げる大富豪の息子ココーリン。
ココーリンの遺書で、遺言執行人に指名された学生アフティルツェフ。
事件の目撃者リーザ。こりゃかわいい。マリーナ・アレクサンドロバさんという女優さんだそうですよ。
かわいいので、映画と関係ない写真も貼っておきましょう。1982年ハンガリー生まれで、本名はプペーニナさんというそうですよ。
謎の美女アマリヤ。ちょっと顔濃すぎ。
ファンドーリンの恩師グルーシン警部。刑事部のたたき上げということで、この貫禄。
新任の上司ブリッリング。ファンドーリンに多大なる影響を与えることになります。演じているのはセルゲイ・ビズルーコフという人で、『アドミラル』でのカペリ将軍役も良かったですねーとかそんなことはさておき。
イギリス人の慈善家レディー・エスター。
血の気の多い軽騎兵ズ―ロフ伯爵。このあと第二巻にも出てきます。

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